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トピックス(独り言)

 

うさぎ

*口害で世界が滅ぶ日  だけど 大丈夫!!!

めまいで倒れてしまいました。

昭和62年6月4日 朝、 歯科医院を開業して2年目、健康だけが取り柄で頑張っていた私にとって、大変ショッキングな出来事でした。
起き上がる事もできず、食事ももどしてしまい、当然、仕事どころではありませんでした。
生まれて初めての体験だったので、不安が不安を呼んで大変落ち込んでしまいました。
このまま一生 横になったままで過ごすのかと、真剣に思い込みました。
借金を抱えて、家族はどうして暮らして行けば良いか不安でたまりませんでした。
生まれて始めて、本当に健康の大切さを、身にしみて味わいました。
多くの病院を受診し、これといった原因が判らずに『メヌエール症候群』でしょうという事で、まずは絶対安静と投薬で治療を受けました。
不安な日々を経て、若かったというラッキーもあって、約1月で、仕事に復帰できました。
げんきんなもので、良くなったら不安な日々も忘れてしまい、相変わらずの日々を過ごしておりましたところ、また1年後 また めまいで倒れてしまいました。
さすがに2度目ということで、1度目よりは落ち着いていましたが、今度は悔しくてしかたがありませんでした。
多少は気を付けて生活をしていたつもりでしたので、『なぜ2度もこんなめに会わなければならないのだろう。 』と、今考えるとわがままな問いを自分にぶつけていました。
2度目という事で、覚悟を決めて、これから先もめまいで倒れないように徹底的に原因を見つけようと、またまた色んな病院をめぐり歩きました。
しかし、どの病院に行っても『メヌエール症候群』でしょうということで、ストレスマネージメントと投薬で治療をされてしまいました。
結局、前回と一緒で、それではまた来年もめまいで倒れなければならないのかと思うと悲惨でした。 そうなったら私もひっしです。 以前、『かみ合わせ不良』が肩凝りやめまいの原因になるという事を少し聞いていましたが、歯並びは悪くない私はほとんど気にも留めてなかったのですが、こうなったらわらにもすがる気持ちでかみ合わせの勉強をし始めたのが、今日となりました。

2度のめまいが、私の人生を大きく変化してくれました。
自分の生活を見直し、また医学の素晴らしさと共に、限界を知りました。 そして、多くの素晴らしい体験と、多くの素晴らしい出逢いのスタートでした。
今は、めまいにも悩まされず、健康な毎日を送る事が出来ているから言えるのかもしれませんが、本当にめまいで倒れて感謝しています。
あのめまいが無かったら私の人生はとても薄っぺらな物になっていたと思います。
あるハンセン氏病患者さんの短歌に、 次のような句が有りました。
『苦しみは  我が幸せの  隠し味     つらくてからい  一さじの味』
病をどのように受け止めて、どのように行動するかは、その方の心のあり方一つで大きく変わって来ると思います。
これから、めまいを通して得られた多くの事を皆様にお伝えでき、何かのお役に立てればと思いこの本を出させて頂きました。

*いわゆる顎関節症

皆さんは、『顎関節症』という言葉をご存知でしょうか?  かみ合わせが不良により頭痛や肩凝り、耳鳴りめまい、腰痛、手のしびれ、さらにそれらの症状に心の問題まで引き起こした心身症や自律神経失調症などの不定愁訴の症状です。

最近でこそテレビや新聞などのマスコミで、よく取り上げられるようになりましたが、少し前にこの様な事を口にすると、『バカな歯医者が変な事を口にしている。 』としか受け止められませんでした。 しかし、かみ合わせを治療する歯科医師が少しずつ増え、かなりの
患者さんに効果が有るという事実の積み重ねによって、今では、世の中で『かみ合わせ不良』が不定愁訴の原因の一つとして認められています。
一般医科で原因が特定できない不定愁訴のかなりの症例は、ストレスとかみ合わせ不良が原因の場合が多く、かみ合わせ治療により、かなりの確率で症状が治癒したり軽減されたりします。 ただ、完璧というわけでは無いのが、悔しくも有り不思議でも有り、人間の不思議さを痛感させられます。
さて、『かみ合わせ不良』と不定愁訴との関係に疑問を持たれるかもしれませんが、『口』の位置を考えてください。
すぐ上には鼻が有り、目があります。 奥の方にはのどが有り、その上に大切な脳があり、特に松果体や視床(自律神経の中枢)と接しています。
顎関節の後ろには耳が有り、さらに頚椎で支えられ、下顎の下にはのどや甲状腺が有り、密接に関連し有っています。
これらの位置関係を考えただけで、関連が無いわけがありません。 さらに口をとりまく多数の筋肉が、複雑に存在しているわけです。 偏頭痛の90%以上はこめかみの筋肉(側頭筋)等の凝り(スパズム)だと言われています。
さらに、下顎は頭位のバランスをとる大切な役割を果たしています。
下顎の位置が狂う事によって姿勢が変化し肩凝りや腰痛、膝の痛み等と関連してきます。

たかが『かみ合わせ』、されど『かみ合わせ』 というわけです。

噛む悲劇

良く噛んで食べてはイケナイ!! うそ!ほんと!
昔から『健康のために一口30回以上は噛んで食事をとりましょう。 』と言われています。
さて、その事が現代の子供たちや私たちを含めた成人のかなりの人たちには『百害あって一利なし』となるかもしれないと言ったらどう思われますか?
嘘のような本当の話が『良く噛んで食べてはイケナイ』ということです。 これは顎がカクカク鳴ったり、音がしないまでも両耳の前の顎関節を両手の中指と人さし指で触って口をゆっくり開いた時に左右がバランス良く動いていない方々には本当の話なのです。
『かみ合わせ不良』の場合、噛むことによって顎関節にわるい刺激を与え続け、『顎内症』に速く近づくのです。 さらに『かみ合わせ不良』の位置に下顎を持っていく為に多くの筋肉が無理をし凝りや痛みを発生します

例えば 膝が悪い方に 『どんどん歩きなさい。  走りなさい』って アドバイスしますか?

当然 歩いたりランニングする 適度の運動は 健康の為に 必須条件ですが それは膝を治療した後に 初めて可能になる訳で 状態が悪い時には 安静が必要です。
じゃ 噛み合わせ不良の方は 噛み合わせ治療をしない限り 爆弾をかかえたまま 噛み合わせをしている状況なのです。
噛むポジションが正しい位置ならばなんの問題も起きないのですが、もう既に『かみ合わせ不良』のポジションで構成されている子供や成人にとって、噛むあるいは噛み締めると言う事は、噛むための筋肉に多大の無理をさせ、耳の前にある顎関節の内部では下顎頭(
下顎骨の関節部分)が関節円板を突き上げ慢性的な炎症を生じ、関節包内の滑液を枯渇させさらに炎症を悪化させるという悪循環が生じます。
さらに下顎頭が関節円板を押し出したり、削り取って薄くなったり、穴があいたりします。
それが進むと側頭骨の耳部の骨に穴があいたり、あるいは下顎頭に変形や欠損が起きたりします。
このような事が起きる可能性がある子供や成人に、何がなんでも噛みまくれとはなかなか言えないのが今の私の意見です。

*『かみ合わせ不良』による色々な症状

構造的な物 顔面の非対称(目の位置と大きさの非対称・下顎の非対称・耳の位置の非対称 口角の非対称  鼻の非対称 鼻の穴の非対称 顎関節の異常音・疼痛  歯ぎしり  食いしばり  姿勢の悪化
筋肉的な物 肩凝り   偏頭痛   首の凝り   後頭部痛   手指のしびれ  目の深部痛 腰痛   背部痛(肩甲骨のあたり、女性で言えばブララインの所)
神経的な物  
精神的な物  

『かみ合わせ不良』によって起こる色々な不定愁訴症状は、基本的に筋肉の過剰疲労により1次的、2次的、あるいは3次的に発生すると考えられています。
と言うのは、『かみ合わせ不良』の位置で噛もうとする時に筋肉は、本来の生理的収縮以上の収縮と無理な方向へ収縮する事を強いられます。 また『かみ合わせ不良』によってバランスが壊れ、頭位か変化し、それを支えるために筋肉が無理をし、姿勢が悪くなりさらに他の筋肉にまで無理を強いるようになるのです。
下顎は姿勢を決定する1つの重要なキーポイントなのです。
四足歩行をしていた動物が、長い進化の過程で二足歩行となりました。 『ヒト』が直立する事によりとても重い頭が上方に位置するようになりました。 当然『ヒト』の重心が上方に移動し、非常に不安定な構造を作り上げて来たのです。
赤ちゃんが初めて自分だけで立ち上がろうとする時の、とても不安定な状況を思い出して下さい。 いつの間にか直立二足歩行に慣れきって、平気でいるのですが、本来は色々な筋肉のバランスのとれたサポートのおかげで、直立二足歩行が可能になっているのです。
上方の非常に重い頭の位置で、そのバランスが壊れると、またたく間に姿勢が悪くなっていくのです。 そしてそれをサポートする全ての筋肉に無理が生じ、色々な不定愁訴が起きてくるのです。

下顎は第5番目の四肢ともみなす事が出来ます。 当然、左右、前後のバランスが取れていなければならないのです。
『ヒト』の祖先である四足動物は、『ヒト』の手に当たる役割を噛む事によってこなす事もあります。 たとえば捕った獲物を、自分の安全範囲に移動させる時に、くわえて移動させます。
テレビで見る、利口な犬は口で色々な業をやってくれます。
このように下顎は、可動範囲は大きくありませんが一種の手や足のような役目や存在で有ります。
また、下顎は運動をする時に、人体の中で唯一同時に2つの『顎関節』が関与するという特殊なパターンを行います。

*治療法

私は10年以上『かみ合わせ不良』の治療を行ってきましたが、10年前と基本的には変化していません。 勿論小さな部分的には、より良くなっておりますが、基本は変わる必要がないほど確立されています。
その治療法は、筋肉位咬合治療法(マイオセントリック)を基本にスプリント(マウスピース・テンプレート)治療で、9割の患者さんを治療して好成績を得ています。 この理論だけでなく多くの理論も学び、良い点はどんどん取りいれてより良い治療法を確立しております。
一つの理論にとらわれるのではなく、患者さんの治癒のために多くの事を学んできましたし、これからも学んでいきます。
筋肉位咬合治療法(マイオセントリック治療法)とはどんなものかというと、色々な不定愁訴の原因の多くは、『かみ合わせ不良』のポジションで噛むために無理する筋肉の疲労
によるもので、その筋肉を支配する神経も混乱を起こし中枢神経つまり脳自体にまでパニックをおこし、さらに様々なストレスとあいまって、心身症や自律神経失調症を伴うと考えています。
そこで、かみ合わせるポジションをその患者さんが持っている元来の生理的なポジションにかみ合せを構築することによって、不定愁訴を軽減させ治癒の方向に向かわせます。
私は、生理的なポジションの決定に、アメリカのシアトルにあるマイオトロニクス社の
MKGコンピューターを活用しております。
生理的なポジション決定時に、このコンピューターで筋肉の電位(筋電図)と下顎の3次元的位置を同時にモニターしながら決定します。
客観的にデーターとして記録できるようになって、今まで歯科医師の経験と技量と感だけの治療法から大きく飛躍する事が出来ました。
今まで患者さんには『とにかくここで噛んで下さい。 私を信用してやるだけやってみましょう。 』としか言えなかった状況から、患者さんに色んなデーターを示して、科学的根拠に基づいて説明が出来、さらに治療経過をデーターで明確に提示出来るようになりました。
この事によって私たち歯科医師も患者さん方もさらに安心して治療を進めることが出来るようになりました。
治療の成績もコンピューターを使わなかった時の7割から、9割以上の治癒率に躍進しました。
科学的とはいっても、人間はそんなに科学的ではない動物なので、全てがデーター至上主義ではなく、大きな手助けとして活用しています。
人間が科学的で、機械的ならどんなに簡単に治療が出来る事だろうと常々思っています。
まあ、それだからとても楽しく治療が出来ているわけですが。

『かみ合わせ』治療に関しては、以上の方法をメインに行っていますが、不定愁訴を訴える患者さんを『かみ合わせ』治療だけで解決できている訳ではありません。
当然、患者さんの希望や好み、私の判断も入れて、それぞれの一般医科や整骨医院、針灸、漢方などの専門家にアドバイスや治療をして頂き、全てが協力し合って取り組んでおります。
今、特に問題なのは『心』なのです。 肉体と言う、構造的な問題は、解決しても、『心』
の問題は、医者だけで解決できる問題では無いのが現実です。 家族や周りの環境が大きなウェイトを締めているのです。
最近マスコミや雑誌等で、『驚異の治療法』や『必ず治る○○治療法』等と宣伝しているとんでもない記事等をよく見掛けます。 そういう見事に良くなる患者さんも、確かにおられるのは事実なのでしょうが、ごく一部の良くなった患者さんの陰に隠れて、色々な面で苦しんだり、不満を持っている患者さんがおられる事がよくあるので、気を付けて良い治療かどうかを観る目を養って頂きたい物です。

*口

くち『口』が濁ると、ぐち『愚痴』になる。 『口』くちが3つ集まると、『品』ひんになる。
『口』が食べ過ぎや 妬み嫉みで『病』になると『癌』になります。
口は災いのもと、というようになかなか侮れません。

人間は在る事が当たり前になっている事にはなかなか感謝をせずに見過ごしてしまいます。
空気が無ければ5分と生きらない人間。 水が無ければ生活さえも困り生きる事も出来ない人間。 両親がいなければ生まれてこなかったのに大切にしない人間。 地球が無くなれば存在さえしえない人間。
無くなって初めて解る事ことが多いのは、人間の思い上がりと無責任さなのかもしれません。

そこで『口』の大切さを理解する為に、お口が無くなったご自分をイメージして下さい。
食事は出来ない、しゃべれない、笑えない、鼻が詰まったときに息も出来ない、おまけに
愛する人と熱いキッスも出来ません。
そんな生活、人生想像できますか。 確かに現代医学の発達で、口から栄養を摂らなくても
生きて行けます。 しかし、そんな生活が果たして『生きている』と思えますか。
35億年の生物進化の過程で栄養補給という生命の根源的な課題が、進化の方向をにぎる大きなキーポイントでした。
莫大な時間の中でビールスや細菌などから進化し、口という器官ができ、その他の器官が発達してきました。
まず『口』ありき、なのです。 その『口』を大切にしない、感謝しない人間、特に日本人はそうなって来ています。
日本人の顎はどんどん退化して行っております。 テレビや雑誌で見た事があると思いますが、頭だけが異常に発達して顔の下が細く貧弱な顔をイメージして下さい。
まさにそのようになるのには、そんなに時間は掛からないと思います。
あなたの、ひひひ孫はそんな人間になっているのもまんざらうそでも無いと思います。
『口』に福来りて 『口福』な人生です。

*ハハハ歯歯

さて『口』の次は、ハハハの『歯』で、母なる『歯』です。
『歯』が無くなった場合をイメージして下さい。 もしかして、もう既に一部が『部分入れ歯』の方や全部歯が無い『総入れ歯』の方もおられるかもしれません、今は大丈夫だと思っている貴方も本当に大丈夫なのですか?
とにかく『歯』が無い事をイメージして下さい。
食べ物をかみ砕けません。 正しい発音が出来ません。 見た目がとても悪くなります。
喧嘩の時の武器として使っている人は噛み付けません。 これを野生の肉食獣に当てはめると『死』を意味するのです。
幸い人間は『歯』の喪失イコール『死(歯)』ではありません。 人気者のおばーちゃん
『金さん、銀さん』は入れ歯も付けずに元気で明るくて、おいしそうに食事をされています。 しかしもし彼女たちに歯が沢山あったらもっともっとさらに『より良い今』が有るのではないかと思います。 ただ彼女たちが素晴らしいのは、物事にとらわれずに明るく楽しく生きておられることに学ばせてもらっております。
幸い私はまだ入れ歯のお世話にはなっておりませんが、多くの患者さんの、入れ歯のお世話をさせてもらい多くの意見を聴いております。 老人病院の訪問治療にも行かせてもらっておりますが、皆さん『色気は大概で無くなるばってん、食い気は無くならんねー。 ああ、あわびの固か寿司がくいたかねー』と淋しそうにおっしゃります。
歯科医師として直接『生死』には結び付かないかもしれませんが、『生きる』という中身をいかに充実ある人生にしていくかというパートをお手伝いする大切な仕事の責任をしみじみと実感させられます。
『健生、健死(歯)、百歳に至る』と言いますが、かなり歯科の役割が『生の質』そして
『死の質』を良くも悪くもすると自負しております。

*かみ合わせ 神合わせ

かみ合わせは『お口の歯と歯を合わせて、歯あわせ(しあわせ)』とも言います。
どんなに素晴らしい『歯』を持っていてもそれがどのように機能するかで本当の良さが決まって来ます。 どんなに健康な『歯』でもどんなに高価な『歯』や『入れ歯』でも機能が悪ければ『百害あって一利なし』であり『口害』垂れ流しです。
前にも述べたように、『かみ合わせ不良』と『不定愁訴』の関連は確実に有ります。
さてその原因は歯医者にあるのかという疑問を持たれると思います。
不幸な現実として、ごく一部の心無い歯科治療が原因の場合も確かに有ります。 しかしその殆どの症例で患者さんの許容量の問題も確かにあるのも現実です。 ただ言える事は、そういう症例は、患者さんも歯科医師もお互いに不幸な時間を過ごさなければならない事です。
その他の殆どの症例は、もともとその患者さんが成長してきた過程に多くの問題を含んでおります。
その患者さんが生まれるときに、正常分娩だったか。 母乳で育ったか。 愛情のある家庭で育ったか。 スポーツはしてきたか。 など色んな要素で変わってきます。
原因の問題は、別の項で述べさせてもらいますが、結局育った環境、つまり社会環境、自然環境、家庭環境全てが関連してくるわけです。

*噛む、噛む、カモン

私は、『噛めば噛むほど味が出てくる男』はたえなのですが、この言葉のように、噛む事によって、食物の本質、持ち味がどんどん出てくるというわけです。
難しい事を『噛み砕いて説明する』というように、噛む事の大切さが御分かりになると思います。 歯車も正確に噛んでないと機能しません、ちょっとしたずれでその機械がだめになってしまうのです。 『歯』をくいしばって頑張らなければならない時にくいしばれないときは、頑張りも出てきません。

*唾液の問題

先ほど述べたように、『噛めば噛むほど味が出てくる』、この言葉のように、噛む事によって、食物の本質、持ち味がどんどん出てくるというわけです。 と言うのは『噛めば噛むほど』唾液が分泌され、『噛めば噛むほど』食物と唾液が良く混ざって、味を知覚でき、更に良い事に、消化も大変良くなるのです。

*『かみ合わせ不良』の原因

さて、どうしてこのような『かみ合わせ不良』が起きるかについて述べましょう。

◎【食生活の問題】

人間が食の問題に触れるのは、生まれてすぐの授乳から始まっています。
母乳が赤ちゃんにとって良い事はどんな母親でも知っています。 しかし様々な原因で、母乳ではなく人工乳を与える頻度が増しています。 母親が仕事をしていてなかなか母乳を与えられ無かったり、母乳それ自体出なかったり、体の線を気にして赤ちゃんに与えなかったり、いろいろ事情があると思います。
何故母乳が良いのかという事は、殆どの方がお分かりのように、栄養的にも免疫的にも母乳は赤ちゃんにとって、とても大切なものです。 それと同じぐらい大切な事は母親と赤ちゃんのスキンシップで愛情を確認し信頼関係を築きあげます。 それとともに、飲みにくい母親の乳首を口に含んで、口唇と頬っぺたと舌で一生懸命搾り出す事によって、それらの筋肉を鍛えあげて行きバランスの取れた成長が出来るのです。 バランスの取れた筋肉と顎骨が出来て始めてバランスの取れたポジションに『歯』が並んで行くのです。
例えば、上口唇の筋肉の前歯を内側に押え込む力が弱いと、舌が前歯を押す筋肉のほうの力が勝って前歯は出っ歯(上顎前突)になってしまいます。
次は離乳食の問題です。
幼児期の食の問題です。
児童期の問題です。
成人期の問題です。

◎【生活習慣の問題】

生活習慣と一言で言っても良い場合と悪い場合と二とうりが有ります。
良い場合は問題にならないのですが悪い場合は悪習慣つまり『癖』としてかたづけられています。 『癖』の問題は後にして良い習慣あるいは問題にされていない生活習慣に目を向けてみましょう。
とんでもない事を述べますが、まず右利き左利きの生活がバランスを壊すまず第一歩です。
幼児期におさじを持ち、箸を持ち、鉛筆を持つ事からアンバランスが始まります。
また、寝るときに仰向けかうつ伏せか、右を向くか左を向くか、その方向があまりにも極端な場合もアンバランスを生じます。
最近は食事をするときにテレビを見る家庭が多いのではないかと思いますが、その食事をする時にどちらの方向を向いて食事を取るかによって噛み癖ができて来ます。
あんまり小さい事過ぎると思われるかも知れませんが、小さな事の積み重ねが長い年月続くから大きなアンバランスが起きて来るのです。
子供も頃からどんなスポーツをするか、どんな楽器を習わせるかも問題になってきます。 というのは、習い事をしてそれにかなりの時間をさくという事は、その事に適した姿勢を長い時間保という事でアンバランス生じるという事です。
たとえばバイオリンやフルートなどは頭のポジションは不自然な位置を長い時間維持しなければいけません。 また少年野球も盛んですが打撃練習や打席に立つ時は常に横を向いている事になります。 右打者は左の方向を向いていつも立つわけです。 すると下顎は左の方にずれて行きやすくなります。
頬づえの問題も重要です。
読書や授業、仕事など長時間椅子に座っているときの姿勢です。 左手で左の頬を押さえると下顎は右に偏移してしまいます。
頬づえと同様に、仕事のときに一定方向ばかりを向いているとアンバランスになります。
本当に小さな事ばかりである意味どうしようも無い事で、知ったからと言って対処のしようが無い事かもしれませんが少しでも気を付けてほしいものです。
【鼻の問題】
鼻は口と隣り合わせに存在しているので関連が無いわけは無いのです。
この問題は舌との関係が重要になってくるので舌の項で詳しく述べることにしましょう。
【虫歯の問題】
虫歯が『かみ合わせ不良』の大きな原因となります。
乳歯の虫歯をほっておいて、早く乳歯を抜くと後に萠出してくる永久歯の歯並びに悪影響を与えます。 歯列不正をつくり噛みにくい方と噛みやすい方が出来てバランスを壊し『顎関節症』への第一歩を歩き出してしまいます。
また乳歯や永久歯の虫歯を放置してそちら側の顎を長期的に避けて反対側ばかりで食事をすると食事をしている方に下顎がずれてしまいます。
ここで最近感じる事は、お母さんがお子さんの虫歯について過剰に気にしすぎる方が多くなってきている事です。 確かに虫歯は良くありません。 しかし、現在の子供社会において、これだけお菓子やジュースなどの甘い物が氾濫している中で、1本や2本の虫歯は、良く磨いている方だし、正常の範囲に入るのです。
今の時代に1本も虫歯が無い子供は、生まれ持って特に虫歯に強い歯を持っているか、お母さんが子供の環境を無視して、無理矢理、お菓子を与えなかったり、歯を磨かせ、磨いているかです。 虫歯が無い事は確かに良い事ですが、無理矢理、管理されて虫歯が無い子供はその殆どが、心が縮んでいたり、妙に元気が無くて、子供らしさが少ないような気がします。
虫歯を無くす役目の私たち歯科医師が、こんな事を言うのはおかしいのですが、現実問題として、のびのび育てながら目をつぶらないといけない場合もあることも受け止めなければなりません。
【歯科治療の問題】
この問題は大変複雑な問題を抱えています。
20年前ならば、歯科医師の絶対数が足りなかったので十分な治療が出来ないのがある意味、仕方がない事実でした。 しかし現在は歯科医師過剰時代を迎えその理論が通じないようになっております。
歯科医師が患者さんのお口の中に詰めたりかぶせた補綴物(いわゆる銀歯や入れ歯)が、アンバランスを生じ『かみ合わせ不良』が生じる事が不幸にしてあります。
しかしアンバランスを感じれるのは患者さん御自身なので、いくら慎重に補綴物を合わせても髪の毛1本でも感じ取れるほど敏感なセンサーを持つ歯の感受性は歯科医師には解らないのです。
幸い私の歯科医院では、問題は起きておりません。 私自身が『かみ合わせ不良』で苦しんだだけに歯科治療は慎重に行っているからでしょう。 特に『かみ合わせ』に関しては、かぶせる銀歯は必ずしばらく仮付けにして様子をみて、患者さんが『OK』を出されない限り本付けはしないようにしております。 特に患者さんの意見は尊重しております。
私の歯科医院では、沢山の、『A歯医者で治療したばっかりに私は顎関節症になってしまった。 』という患者さんを治療しております。 訴訟問題にまで発展しているケースもあります。 本当に患者さんにも歯科医師にも不幸な現実です。 お互いがいやな思いをしなければなりません。
私は歯科医師として、歯科治療の難しさを痛感しております。 『かみ合わせ不良』『顎関節症』になったのは誰が悪いのかということを決定する事は本当に難しい事なのです。
少々の補綴物(いわゆる銀歯や入れ歯)の不適合だけでは、普通の患者さんでは『顎関節症』はなかなか起きないのです。 それだけ人間のアンバランスに対する適応能力やアンバランス対する修正機能に素晴らしい能力をもっているのです。
ごくごくごく希に本当にとんでもない補綴物を入れる歯科医師もいますが、普通に補綴物を入れた患者さんでも『顎関節症』が起きているのです。
前述していますように、『かみ合わせ不良』の原因は赤ちゃんの頃からの積み重ねなのです。 もともと許容能力の幅が小さい患者さんが、ただでさえストレスがかかる歯科治療をしている間にほかのストレスとも重なって不幸にも『顎関節症』が表に現れてしまったのだと思います。 本当に不幸な現実です。
私も『顎関節症』でめまいに倒れた時は、歯科治療を受けていた訳では有りませんでした。
許容能力の幅が小さいことを、患者さんもあらかじめ自覚して、また歯科医師もその事を見抜く能力を身に付けてほしいものです。 そうすればお互い不幸な問題が起きずに済ませられると確信しております。

*『癖』

習慣の中で悪影響が多い方を『癖』という場合が殆どです。
だだの習慣は気を付ければどうにか改善されることが比較的簡単ですが『癖』と名が付くとなかなか改善できない事が多くなって来ます。
さて『癖』はただの『癖』として迷惑がられながらもそのままされがちです。
原因が解らずに諦められがちです。 しかし色んな現象には必ず原因が有ります。 その原因が解るものと解らないものが有るから厄介なのです。 しかし私は一つだけはっきりしていると思うのはその『癖』はその人がその『癖』をする事が生理的に肉体的にあるいは精神的に、別の言葉で表現すると、生まれ持っている本能的な要素と、育っていきながらの積み重ねで培った後天的な物とで、無意識的に『したいからする』のであって、そうすることがその人にとって無意識的に『快適だからする』と確信しております。 また精神的にしたらいけないと自覚していても、改善したいにもかかわらずその方の環境がたとえば骨格や筋肉がその『癖』なしではもうすでに成り立たなくなってしまっているのです。 だから意識では改善しようとしているのに環境が許してくれないのです。
ヒトは無意識でもしたくない事はしないのです。
そう考えると『癖』もそのヒトにとっては無くてはならない『必要悪』になってくるわけなのです。

*『癖』―『指しゃぶり』

歯科関連の問題になる癖は、『指しゃぶり』と『歯ぎしり』がよくとりざたされます。
『指しゃぶり』は赤ちゃんの原始反射の一つ『吸綴反射(きゅてつはんしゃ)』母親の乳首を吸いつく本能的行動から現れる癖です。 胎児期にも母親のお腹の中で『指しゃぶり』をしているそうです。 それが赤ちゃんで癖になり長い子供は小学校の高学年になるまで続く子供もいます。 『指しゃぶり』を続けていくと前歯が前方に突出し上下の前歯が噛み合わなくなり審美性の問題や発音の問題が生じてきます。
原因としては、『吸綴反射(きゅてつはんしゃ)』の現われで赤ちゃんが空腹時にお乳を吸えない事や精神的に母親を求める一つの表現として生じると考えられています。
私の考えもまず最初の原因はそのとうりだと思います。 しかしそれが小学生に成る頃にも『指しゃぶり』が治らないのは更にもう一つの原因が起きて来ていると思います。 それは、
上下の前歯がすく事によって口が閉まりにくくなってそのままだと口腔内が乾燥して気持ち悪いために『指しゃぶり』で口をふさがなければならない口になってしまったのです。
そういう子供は、『指しゃぶり』の違った現われとして『舌』を前方に突出させて口にふたをする『舌突出癖』をしたり、下唇をすき間に入れたりする癖を持っています。
そしてもう一つ口の構造的な変化として、かみ合わせの高さ(咬合高径)が不足した為にその不足分を補う為に指や舌を使って上下の顎の安定を保っていると考えます。
また『指しゃぶり』や『舌突出癖』、下唇を噛む行為は、下顎の前方への成長を抑制し、下顎を後方へ偏移させる原因にもなります。
その『かみ合わせの高さ(咬合高径)が不足』や『下顎を後方へ偏移』が原因となり、のちに『顎関節症』が生じることになります。

*『癖』『歯ぎしり』

『歯ぎしり』で悩んでいる方も多くおられます。
ここで『歯ぎしり』の歯科的考察を述べておきましょう。
歯科では『歯ぎしり』の事を『ブラキシズム』と呼びます。 その内容として
a)クレンチング              無意識に力強く噛み締める
b)グラインディング          上下の歯を擦りあわせる
c)タッピング                上下の歯をカチカチとあてて音を生じる
という分類があります。
さて私たちが悩んでいる『歯ぎしり』はクレンチングとグラインディングが同時に起きて更に不快な音が起きて隣に寝ている人に迷惑をかけて『歯ぎしり』を認知し悩む事になります。
さて今『歯ぎしり』で悩んでいる人以外の方は『歯ぎしり』をしていないでしょうか?
私の考えは『歯ぎしり』悩んでいる人以外にもかなりの方々が『歯ぎしり』をしています。
私はしていないと思っている貴方、今すぐ鏡の前に立って自分の歯を良く見て下さい。 特に下の前歯、上下の糸切り歯 (犬歯)を見ながら、下顎をゆっくり前方や側方に動かしてみて下さい。 上下の歯がぴったり合うようになっていると思います。 貴方はその位置でいつも食事をしていますか?一日100回も200回も糸切り歯で糸を切っていますか? していないはずですね。 それでは何故使ってもいない歯がそんなにも擦り減っているのでしょうか?その歯で気づかないうちに『歯ぎしり』をしているからです。 それを素直に認めて下さい。 『歯ぎしり』は音が人に迷惑をかけるから『歯ぎしり』ではないのです。 歯をギジギジ擦りあわせているから『歯ぎしり』なのです。
もう一つの『ブラキシズム』であるクレンチングはどうでしょう。 このクレンチングは歯同士のすり合わせはありません。 そこで歯の形に表れる擦り減りはあまり認められません。
しかし顎の骨に異常に近い隆起を伴ったりします。 そしてクレンチングをする方は正常の方に比べて歯の萠出が不十分の場合が多くあります。 虫歯でも無いのに歯がしみたり痛みを感じたりする場合は『ブラキシズム』を疑います。
クレンチングの場合は殆ど自覚が無いので昼夜区別なく起きている事があります。 昼間の何かに緊張したり何かに一生懸命に成っているときに無意識にしていると思います。
では何故『ブラキシズム』が起きるかということです。 前に述べたように『癖』は、
『したいからする』のであって、そうすることがその人にとって無意識的に『快適だからする』と確信しております。
そうは述べたもののまだまだ解っていない事もたくさん有ります。
何故クレンチングをするのかと聞かれると、『精神的なものとそれを含めたストレス』に大きく関連しているのではないかとしか解りません。
しかし『歯ぎしり』つまりグラインディングは、『したいからする』、本当はしたくないけれど『そうしないと将来的にたまらない』という目的で生じていると考えます。
そう言いますと『おや?』と思われると思います。 『歯ぎしり』は『将来のため?』と大いに疑問を持たれる事と思います。 何一つ良い事が無い『歯ぎしり』が将来の為とはどういう事でしょう?
それは『邪魔な歯』を削り取っているのです。
『邪魔な歯』とはどういう意味なのでしょうそれは『歯ぎしり』をする方のかみ合わせは何らかの問題を持っていて『かみ合わせ不良』の位置でしかかみ合わせが出来ません。 そこで『かみ合わせ良』の位置でかみ合わせられるように無意識で『邪魔な歯』を削り取ってしまおうとしているのです。 その時に歯をすりあわせてギジギジと音がするのです。 歯がしっかりしている方は歯がすり減るだけなのですが、その方が歯槽膿漏で歯が動揺しているときは歯が前方に押し出されて『出っ歯』になって来ます。 それで中年以降に前歯が出っ歯気味になって来るのです。 『出っ歯』になるだけならまだ良いほうですがそれ以上無理な力がかかると歯がグラグラになって歯を抜かなければならなくなります。 それは前歯だけでなく奥歯も無理な力がかかるとグラグラして、さらに続くと歯を抜かなければならなくなります。
『かみ合わせ不良』の殆どの方は、下顎が後方に押し込まれているケースが殆どです。 それで下顎は前方に出たくて後方に押え込んでいる上顎の前歯を削り取るか押し出して下顎が前方に移動できるようにするのです。
『かみ合わせ不良』を自覚している患者さんはほとんどおられません。 しかし、患者さんの筋肉は『かみ合わせ不良』を気付き無理をしているのです。 その無理を解消するべく、歯牙を破壊の方向に導いて、『かみ合わせ良』の位置で噛めるように色んな『癖』と呼ばれる物でどうにかこうにかやって行けているのです。

*『癖』『舌の問題』

『指しゃぶり』でも少し述べましたが『舌』は歯並びやかみ合わせに大きな影響を持っています。 『舌』の癖というといつも上下の唇の間に『舌』を挟んでいる人を見かけます。 子供の場合は特に多く見られますが成人するまでにかなりの方は意識的に改善されていますが、緊張した時や考え事をしている時に上下の唇の間に『舌』を挟んでいる人を見かけます。 そういう癖を『舌突出癖』と言います。 さてそういうふうにしている人は肉体的にしたくないのにしているのでしょうか?したいからしているのでしょうか?
そういう癖を持っていない私が舌を前に出す事はとても苦痛で長続きしません。 しかし『舌突出癖』がある人は苦痛と感じていないわけで、精神的にはおかしいのでしたくないけれど、肉体的には潜在的にしたいから、した方が気持ちよく安定が得られるのでしているはずです。 その方は、かみ合わせの高さ(咬合高径)が舌を挟んだ位置の方が筋肉(咬筋・側頭筋・舌骨下筋群など)の活動が安静状態に近づいているわけなのです。 それは筋電図でモニターすると明白に解ります。
もし本当はしなくても良い状態になっていてもしなければならない状態になっている場合もあります。 というのは図ように、『舌』が納まる歯列のスペースが無くなっているのです。 『舌』を取り巻く環境が『舌』を受け入れない状態に出来上がってしまったのです。 その方にとっては大変不幸な現実です。 そういう場合は、人工的に矯正などの治療で『舌』の入るスペースを確保して上げなければ治らないのです。
ここで私のテーマである『かみ合わせ不良』との関連ですが、前述したように、『舌』の異常習癖によってかみ合わせの高さ(咬合高径)不足を招きます。 それと同時に下顎を後方に引きずり込んでしまうのです。 不思議に思う方は 『舌』を前に出してみて下さい。
下顎は少しですが後方に引かれる事がお分かりになると思います。 もう一つ『舌』を前に出しながら下顎を前方に出してみて下さい。 とても苦しいはずです。 たぶん『舌』を前に出す筋肉に下顎を後方に引っ張る筋肉が引っ張られて下顎が後方に偏移すると考えます。
『舌』を奥に引っ張ると逆に下顎が前方に出て行く事がお分かりになるはずです。
前述したように、『癖』はその人がその『癖』をする事が生理的に肉体的にあるいは精神的に無意識的に『したいからする』のであって、そうすることがその人にとって無意識的に『快適だからする』と確信しております。 また精神的にしたらいけないと自覚していても改善したいにもかかわらず、その方の環境が、たとえば骨格や筋肉がその 『癖』なしではもうすでに成り立たなくなってしまっているのです。 だから意識では改善しようとしているのに環境が許してくれないのです。

*『癖』 『鼻の問題』『子供が危ない』

前述しました『舌』の問題の項や『かみ合わせ不良』の原因の項との関連が深い問題です。
最近鼻が悪い子供がどんどん増えています。 私は小学校1校(1200人)幼稚園2園(500人) 保育園1園(130人)を受け持っています。
毎年検診をして、大変、将来が不安に感じてしかたがありません。 というのは、歯科の領域だけではなく、一般医科の問題も含めると10人中7~8人は何らかの問題を持っていることです。 実際に症状として現れているのは4~5人でしょうが、将来の『かみ合わせ不良』予備軍や、『不定愁訴』予備軍がほとんどなのです。 21世紀を担う輝かしい未来の無限の可能性を持った子供たちが、夢を実現する前に体の不調でリタイヤしてしまうのではないかと不安です。
特に感じるのは『鼻の問題(アレルギー性鼻炎や扁桃腺肥大やアデノイド)』『姿勢の問題』
『目の問題』、アトピーなどの『アレルギーの問題』などです。 これらと共に歯科領域の、『かみ合わせ不良』の問題です。
これらの問題は全て深い関連があるのです。 これらの関係は『卵が先か、鶏が先か』の問題と同様の議論を生じる問題です。 それを論じ出したら収集がつかず、まだまだ明確な答えは見つからないのでここでは飛ばします。

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