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かみ合わせとスポーツ

 

うさぎ

『かみ合わせ』とスポーツの関係

スポーツ

スポーツ選手の『かみ合わせ』を治療する事によって、かなりの好結果がどんどん出てきております。
当然の結果であります。

スポーツには体のバランスがとても大切になってきます。 バランスが壊れているとそのバランスを補う為に、別の筋肉や神経が無理をして補わなければいけません。 さらにその無理を、別の部位で補うようになりドミノ倒し状態になってどんどん悪化してしまうのです。

『かみ合わせ』と姿勢の深い関係は述べましたが、例えば走る時に、 バランスが壊れる事によりいつも片方の足に負担過重となり膝が悪くなったりします。 勿論、『利き足』という問題も出てきますが、どうして『利き足』がその足になったのかという事も大切です。

スポーツ

正常な状態で『利き足』が出来てきたのなら良いのですが、何かのアンバランスを補う為に仕方なく 『利き足』になった場合無理に無理を重ねている症例が多く有ります。 ラグビー選手などで、外傷として膝を治療している選手を良く見ますが、 たまたま無理をしている膝に普通の力が加わっただけで症状が現れてくる訳です。

膝だけではなく、更に腰や背中にまで影響が及ぶのです。 普通の膝に同じ力が加わっても、外傷としては現れないのです。 さらに悪い事に、悪くなった膝がアンバランスを治療していないために治癒がなかなか得られ無かったり、長引いたりするのです。

例えば、右足にぞうり、左足に下駄を履いて30分走り回ったらどうなるかを想像して下さい。

ぞっとしますよね。 そこまでは無いのですが、1cmの、左右の足のずれが、毎日の歩行やランニングに及ぼす影響は、 計り知れない物があることはお分かりになれると思います。

野球選手の投手やテニスプレーヤー等の場合も同様の事がいえます。

よく『野球肩』『野球肘』等と言いますが、確かにオーバーユースによる、外傷的な要素は大きな要因です。 しかし、さらに悪くする要素として、姿勢のアンバランスから来る代償的な過重負担が有ると思われます。

スポーツ選手は元々、素晴らしい体、筋肉を持って生まれてきており、基本的に肩こりなどを 症状として感じることは少ないのです。しかし実際は、かなり凝っていて、無理を重ねている状態なのです。 そこにさらに無理をしてオーバーユースになって故障していくのです。

スポーツ選手の治療法

野球バットとボール

スポーツ選手の治療法も、『かみ合わせ不良』患者さんの治療法と殆ど変わりは有りません。 とにかくバランスを正常にするだけです。

ところで皆さんは、『スポーツ選手は、よく食いしばるので歯がボロボロになってしまう』

と聴かれた事が有ると思います。確かに10年以上前のスポーツ選手は食いしばる事によって歯がボロボロに なっていたかもしれません。しかしたぶん、今のスポーツ選手そしてこれからのスポーツ選手は、 ほとんど噛み締める事が出来ない『かみ合わせ』になっているので、歯がボロボロになる事は無くなると思います。

私は、歯がボロボロになった殆どのスポーツ選手は、歯科治療が大嫌いだったか、歯科治療に行きたくても、 練習の都合等で行けなくてほったらかしにし過ぎてボロボロになったと確信しております。 一流のスポーツ選手は、虫歯が出来やすい中学や高校時代に、歯科治療に行く暇が無いくらい、練習に明け暮れています。 みんな、必死で頑張っているのです。とかく治療が長引く歯科治療は、なかなか続かないのです。本当に残念な事です。

選手の『かみ合わせ』を治療すると

ラグビーボール

さて実際に選手を治療するとどのように変化するのでしょうか。 パワーが2倍も3倍にも上がり、スーパースターになれるのでしょうか? 『必ずなれます』と胸を張って言いたいのですが、残念ながらなかなかそう簡単には行きません。 もしそうであったら、今ごろ私は、野球やテニス、ゴルフのスーパースターになっているはずですね。 勿論、なっていません。つまり、魔法の治療法ではないのです。 しかし、治療を実行している選手は、かなりの成果を確実に得ています。 だから色んな選手が、私の病院に来てくれるのです。

実際に、『かみ合わせ』治療をすると、 『本来その選手が持っている、才能や力をスムーズに発揮させる事が出来る』ようになるのです。

つまり何らかのアンバランスで隠されている、 『選手の力』を100%確実に出す事によって 大きな成果を勝ち取って行くのです。

ラグビー等のパワーをある一定の時間出す競技や、空手、ボクシグ等の打撃の瞬間に パワーをつぎ込む競技の場合にも『かみ合わせ』治療は、とても有効な手段となっております。

『かみ合わせ』の治療で、多くのスポーツ選手とご縁を頂きました。

華やかな表舞台の陰に、本人の、必死の努力の積み重ねは勿論、指導者やその周りの環境、 更に表舞台に立てない同僚の素晴らしい協力に支えられて、一つの競技が成り立っている事を痛感させられます。 レギュラーになって喜ぶ選手の陰で、レギュラーになれなかった選手の悔しさ、それを決める指導者の辛さを しみじみと感じさせられます。 それぞれが、それぞれの役割を十分果たし、青春や人生の一時を燃焼させる、 その中で多くの感動をそれぞれが感じ、さらに多くの人に感動を与える。 私は、そんな舞台の脇に居る事が出来て本当に幸せです。

私は、『かみ合わせ』治療を通して、出来るだけ『成果』を勝ち取れるように努力しておりますが、 結局、『成果を勝ち取る選手』とは 『良き指導者と、良き環境、そして才能、さらにそれをも上回る本人の強い意志と、努力の積み重ね』 だと確信しております。

うさぎ

ある身体障がい者の方が、言っておられました。『人間にはそれぞれ能力が与えられています。 普通の人にとって、歩く事は普通の事でしか無いかもしれませんが、私たち身体障がい者にとっては、 歩く事、話す事、文字を書く事さえ簡単な事ではないのです。しかし、それに悲観するのではなく、 与えられた能力を最大限に生かすことを考えて、毎日精一杯生きています。

グランドを駆け回る能力を与えられ、話す事や、文字を書く事を与えられた私たちは、 もっともっと、自分を最大限に『生かす』事を、謙虚に考えなければいけない時期だと思います。

ある有名な監督に『レギュラー選手と控え選手の差は素質ですか、努力ですか』と質問したところ、 『天性あるいは今まで培われた素質8割、あとは努力と運のような気がします。』とお答え頂きました。 『努力』で生きてきた私にとっては、大変ショックな答えでた。 私が期待した答えはせめて、『素質5割、努力4割、運1割』でした。 しかし、最高に近いレベル選手の集団では、監督のお答えが正解なのかも知れません。

私は『かみ合わせ治療』を通して、多くのスポーツ選手と出逢いを頂き、最高の感動を頂いてきております。 『かみ合わせ治療』をした選手が、球場やグラウンドで、あるいは土俵や大舞台の道場で活躍し、勝って涙を流し、 あるいは負けても涙を流し、皆に多くの感動を与えている姿にさらに感動を頂いております。

とかく現代の若者は、批判の対象になりがちですが、素晴らしい目標を持った若者は、 まだまだ底知れぬパワーを内に秘めている事を確信しました。そのパワーをどの方向に向けて行くかによって、 日本の未来が大きく変化すると痛感させられております。

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